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・ 研究ミーティング (随時)
指導教員と実験結果や研究方針について個別にディスカッションします。
・ 研究室セミナー (毎週1回)
各グループごとに毎回1〜2名が論文を紹介します(雑誌会)。
毎月研究の進捗を全員報告します(月例報告会)。
・ 中間報告会 (各期1回)
中間報告会では,研究室全員が半期の成果を報告します。
・ 仮配属 (3年生11月ごろ)
創成演習(課題発見型の演習)
実験トレーニング(タンパク質発現,PCR,培養等)
・ 正式配属 (4年生4月)
実験スタート。はじめは先輩や教員の指導のもと実験をおこないます。
・ 輪読 (4年生4月〜7月)
英語の科学啓蒙書を1冊読破して英語力アップを目指します。
教員の指導のもと,院試・卒論に向けた知的体力の基礎を付けます。
・ 大学院入試 (推薦:7月,一般:9月)
「繊維先端工学専攻」「生物応用化学専攻」いずれかの大学院に進学できます。
・ 実験
院試が終わると,実験も本格化。
ひとりでもある程度実験をすすめるられるようになります。
12月の中間報告会に向けて一層研究に熱が入ってきます。
・ 卒論発表 (2月)
1年間の研究の集大成を口頭発表。
3月には1冊の論文にまとめ,卒業研究を仕上げます。
・ 成果の出た学生には,学会で発表する機会を与えています。
・ 大学院生は卒業までには1〜2回以上の発表機会はあります。
・ 成果とやる気次第で,海外で開催される学会にも参加できます。
・ 主要な参加学会と時期
5〜6月: 繊維学会,高分子学会
9〜10月: 繊維学会,日本生物工学会,高分子学会
11〜12月:日本バイオマテリアル学会
3月: 日本農芸化学会,日本再生医療学会 等
・ 海外への短期留学を毎年おこなっています。
共同研究先等で2週間程度滞在し,研究をおこないます。
交流先:台湾(成功大学,中国医薬大学),マレーシア(プトラ大学)等
・ 海外からの短期留学受け入れも毎年おこなっています。
英語でのコミュニケーションが鍛えられます。
・ 福井大学,信州大学,京都工芸繊維大学との連携コースに参加する学生もいます。
(海外講師の講義や,他大学でのアカデミックインターンシップなど)
・ 他大学からの短期インターンシップも研究室で受け入れています。。
私はリンゴ酸酵素を用いた酵素燃料電池の構築を行っています。酵素燃料電池とは還元剤にエタノールや糖などのバイオマスを、酸化剤に酵素を用い、その酸化還元反応で生じるエネルギーを電気エネルギーに変換する発電装置です。
私は研究室に配属されて1年間は他の酵素についての研究が主で、現在の研究テーマに変わった当初はわからないことが多く、不安に思うこともありました。しかし、夏休み期間を利用し台湾の成功大学医学工程研究所で2ヶ月間電気化学について学ぶ機会をいただき、勉学はもちろんのこと、英語でのコミュニケーション、プレゼンテーションなどを経験することが出来ました。
他大学の学生との交流はとても刺激的で、2ヶ月間楽しいことばかりではなかったですが自分が成長するよいきっかけになったと思っています。研究生活は決して楽しいばかりではないですが、成功や発見はそれ以上にすばらしいものだと思います。皆さんもぜひ色々なことに挑戦していってほしいと思います。
(2010年,台湾国立成功大学 張憲彰 教授の研究室に2ヶ月間短期留学した修士学生から学部生へのメッセージ)
今回、私は財団法人交流協会の若手研究者交流事業より助成を受け、台湾・成功大学にて二ヶ月間滞在し、有機リン系化合物のバイオセンシングに用いる蛍光検出デバイスの研究開発を行いました。その締めくくりとして8月13日〜14日に同大学で開催された第4回国際環境バイオテクノロジーシンポジウムのオーラルプレゼンテーション部門に参加し、学生発表優秀賞を受賞しました。
私の発表タイトルは「Organophosphorus Hydrolase and EGFP Displayed Arming Yeast for Organophosphorus compounds Sensing System 有機リン加水分解酵素及びEGFPを表層提示したアーミング酵母による有機リン化合物検出」です。本研究では、目的タンパク質の遺伝子とアンカータンパク質の遺伝子を遺伝子工学的な手法を用いて融合することで、目的のタンパク質を酵母の細胞表層に固定化可能な細胞表層工学の技術を用いて、改変型緑色蛍光タンパク質EGFPと有機リン加水分解酵素OPHの両者を酵母Sacchaomyces cerevisiaeの細胞表層上に固定化し、酵母細胞をセンサー素子として用いる有機リン化合物検出バイオセンサの構築を行っています。
改変型緑色蛍光タンパク質EGFPは、先日ノーベル化学賞を受賞された下村脩博士によって単離・精製されたGFPの改変型タンパク質であり、生体細胞内における生体内機能分子の相互作用や位置情報、検出などバイオイメージングのツールとして幅広く応用されています。
私たちのシステムではpHの変化によって蛍光の強さが変化することを利用し、有機リン化合物の分解に伴うpH変化をEGFPの蛍光強度変化にてモニターすることで有機リン化合物の検出を行います。これは1つの細胞の表層にOPHとEGFPを同時に固定化することで、局所的で微小なpH変化を検出可能であります。これまでの研究において、細胞表層上のEGFPの蛍光強度は十分であり、pH 4.0から7.0の間でpH値に比例して蛍光強度が変化することを確認しています。また、有機リン化合物の分解に伴うEGFPの蛍光強度の経時的変化を、蛍光顕微鏡をもちいて一細胞単位で撮影することに成功しています。
今回の発表が学生発表優秀賞に選ばれたことは大変光栄であり、これからの研究を進めていく上での大きな自信となりました。英語での口頭発表は初めてのことで、最初は不安ばかりでした。しかし、滞在していた研究室の学生の方と練習に練習を重ね、少しでも内容を理解して頂こうと努力しました。発表では非常に緊張しましたが、研究成果を十分に伝えることができたようで質問も多数あり、外国の研究者にも私たちの研究に興味を持って頂けたました。発表の成果としてこのような賞を頂いたことを誇りとし、大学院での残りの研究生活に活かしていきたいと思います。最後になりましたが、ご指導頂いた末信一朗准教授ならびに成功大学張憲彰教授、そして助成をしていただいた財団法人交流協会に深く感謝いたします。
(2008年,台湾国立成功大学 張憲彰 教授の研究室に2ヶ月間短期留学した修士学生の学生発表優秀賞受賞コメント)