福井大学 生物プロセス工学研究室

工学部 物質・生命化学科/大学院 工学研究科 産業創成工学専攻

櫻井グループ 梶田グループ

生物プロセス工学 x システム生物学

当研究室は、生物プロセス工学を専門とする実験系の櫻井グループと、システム生物学を専門とする理論系の梶田グループで構成されています。

News

研究室

受賞

2024年9月3日(火)〜4日(水)に行われた日本きのこ学会で、M2の前刀さんが学生優秀発表賞を受賞しました。

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受賞

第16回北陸地区化学工学研究交流会で、M1の近藤さんが優秀発表賞を受賞しました。

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櫻井グループ

講演

櫻井明彦教授がイタリアで行われた国際会議で講演しました。

報道

カバノアナタケの糖化防止効果に関する、若狭湾エネルギー研究センターと福井大学で特許出願した研究成果が中日新聞などで報道されました。

梶田グループ

論文発表・プレスリリース

神経軸索内でミトコンドリアが等間隔に並ぶメカニズムを報告した論文がPhysical Review Researchに掲載されました。また東京大学と福井大学と合同でプレスリリースを発表しました。

論文発表・プレスリリース

慢性骨髄性白血病の治療薬の効果を患者ごとに早期予測する数理データ解析手法を開発し、その研究に関する論文がnpj Systems Biology and Applicationsに掲載されました。また東京大学、東京医科歯科大学、福井大学と合同でプレスリリースを発表しました。

櫻井グループ:生物プロセス工学

”環境”、”健康”、”エネルギー”、”食料”などを研究のキーワードとして、これらに関連する課題を微生物や酵素などを用いた生物プロセスで解決するための研究を進めています。

微生物や酵素などを用いた生物プロセスによる課題解決

櫻井グループでは、”環境”、”健康”、”エネルギー”、”食料”などを研究のキーワードとして、これらに関連する課題を微生物や酵素などを用いた生物プロセスで解決するための研究を進めています。また、超音波を利用した環境浄化技術についても取り組んでいます。

櫻井グループ

”環境”、”健康”、”エネルギー”、”食料”の生物プロセスへの応用

人口増加や途上国の経済発展によって食料やエネルギーの問題、これに伴う環境問題が発生します。また、日本では急速な高齢化に伴う健康問題が顕在化してきます。これらの問題について生物プロセスを使って解決することを目指して研究を進めています。

キノコ類を使った生理活性物質の生産

冬中夏草 Cordyceps militaris による生理活性物質のコルジセピン生産;カバノアナタケを用いた抗酸化、抗糖化物質の生産

固定化微生物による有用物質生産

回転円板型培養機によるペルオキシダーゼ類の生産;リグニン分解酵素マンガンペルオキシダーゼの生産 ;コルジセピンの生産

微生物・酵素を使った環境保全・修復

Coprinus cinereus ペルオキシダーゼを用いたフェノール類の重合沈殿処理;ダイオキシン分解新規白色腐朽菌のスクリーニング;白色腐朽菌による有害物質の分解 ;セルラーゼ欠失白色腐朽菌の作出

超音波による環境汚染物質の分解

超音波照射によるHBCD(臭素系難燃剤);フェノール類の分解

梶田グループ:システム生物学

数理・情報の観点から生命システムを理解し、生命ダイナミクスの予測と制御を目指す研究を行なっています。

数理・情報による生命システムの理解・予測・制御

梶田グループでは、生命の普遍的なメカニズムの理解を目指した数理生物学・理論生物物理学などをベースとした理論研究に取り組んでいます。また医学系のビッグデータを機械学習などを用いて解析することで、疾患メカニズムの理解や創薬ターゲット因子の発見を目指すデータサイエンス研究にも取り組んでいます。さらに数理モデルとデータ解析を融合させたデータ駆動型数理モデリングにより、生命ダイナミクスを予測する研究にも取り組んでいます。これらの研究を統合することで、細胞状態や健康状態などを予測・制御し、医学や工学に貢献することを目指しています。

梶田グループ

細胞内パターン形成メカニズムの解明

神経軸索内におけるミトコンドリアの等間隔分布メカニズムの解明など、細胞内のパターン形成現象の理論研究に取り組んでいます。細胞内反応に不可欠なATPを細胞内に均一に分布させる生体恒常性の普遍的なメカニズムの解明や、その破綻による疾患のメカニズム解明につながることが期待されます。

免疫学的自己・非自己識別機能の解明

免疫系は自己と非自己を識別することで、病原体やがんから体を守っています。この識別メカニズムや自己・非自己の学習メカニズムを、理論と免疫多様性データ解析で解明する研究に取り組んでいます。

臨床ビッグデータ解析による疾患メカニズムの解明

治療薬がない、あっても効果が低い病気のメカニズムを理解し、薬を開発することができたら素晴らしいと思いませんか?私たちは生物系や医学系の研究者との共同研究や、公開データの活用を通じて、患者さんのビッグデータから病気の発症関連因子を特定し、創薬ターゲットを見つけるための数理データ解析手法の開発に取り組んでいます。

データ駆動型数理モデリングの生命医科学分野への応用

システムの動的な変化を記述する数理モデルと機械学習を組み合わせたデータ駆動型数理モデリング研究を、生命医科学分野に応用する研究に取り組んでいます。患者さんごとの個人差を考慮したオーダーメイド治療の実現を目指し、白血病などの疾患を対象に個人差を考慮した病気の数理モデルを構築し、治療効果を患者ごとに早期かつ正確に予測できる数理データ解析手法の開発を行っています。

代謝ネットワーク解析

櫻井グループと共同で、微生物による有用物質生産を司る代謝ネットワークの解明を目指した、理論・実験融合研究に取り組んでいます。

スタッフ

櫻井 明彦 (SAKURAI, Akihiko)

教授(Professor)

専門分野:生物プロセス工学、化学工学

梶田 真司 (KAJITA, Masashi)

講師(Sinior Assistant Professor)

専門分野:システム生物学、理論生物物理学、数理生物学、定量生物学、バイオインフォマティクス、データサイエンス

よく頂く質問

研究室への参加方法について

学部生は福井大学 工学部 物質・生命化学科の3年後期から卒研早期配属制度で研究室に参加可能です。大学院生は、大学院 工学研究科 産業創成工学専攻 生物応用化学コースから生物プロセス工学研究室に参加可能です。大学院生として参加を希望する場合は、受験前に予め教員に受け入れの可否について相談してください。詳しくは研究室への参加方法をご覧ください。

共同研究について

アカデミアや産業界との共同研究なども行なっています。ご相談がある場合はお問い合わせください。

アクセス・コンタクト

Address

〒910-8507

福井県福井市文京 3-9-1

福井大学文京キャンパス

総合研究棟III (工学系1号館)

Email (櫻井明彦 教授)

a_sakura*u-fukui.ac.jp (*=@)

Email (梶田真司 講師)

masashi*u-fukui.ac.jp (*=@)