創成型化学演習 担当:前田史郎 (2008.10.22更新)
平成20年度 「NMRを用いた生体高分子の構造決定」
2002年のノーベル化学賞は,多核種多次元溶液NMRを用いた生体高分子の三次元構造決定法を開発したスイスのK.ビュートリッヒに対して与えられました.現在では,溶液および固体NMRは,タンパク質の立体構造解析手法としてX線結晶構造解析と並ぶ重要な役割を果たしています.ビュートリッヒの業績や現在のタンパク質科学における溶液および固体NMRの役割を調べるとともに,微生物が作り出す生分解性高分子のNMR測定を行って構造解析の実際を体験してみましょう.
連絡事項
(1)納豆からポリ(γ-グルタミン酸)を取り出す実験について
予定通り11月12日(水)5時間目〜に実施します.
担当教員は学会出張で不在ですが,大学院生と4年生に指導をお願いしています.
この実験については下記のサイトに写真や動画も含めた実験操作の解説がありますので参照して下さい.
(1)富山県総合教育センター,デジタル理科室 リンク:高等学校(化学)−生分解性プラスチックの実験−納豆から・・・
http://rika.el.tym.ed.jp/cms/
(2)愛知県総合教育センター 理科の広場 リンク:高等学校−化学−納豆から生分解性プラスチックの成分を取り出す
http://www.aichi-c.ed.jp/contents/rika/
(3)埼玉県立いずみ高校 生分解性プラスチックの研究(pdfファイル)
http://www.kawaguchi-th.spec.ed.jp/kenpatsu/p57-60.pdf
(3)はpdfファイルになっています.白色の粘性の高いポリマーを,さらに乾燥させて結晶を得ており,溶解試験も行っています.
(1)および(2)についてはpdfファイル化しました.pdfファイル(1),pdfファイル(2),pdfファイル(3)
(2)タンパク質のNMRについての解説用パワーポイントファイル(初級編)を作りました.pdfファイルを見て下さい.
この初級編を教材にして,タンパク質の構造解析について,もう一度解説をしたいと思います.全員が集まれる
時間を見つけて知らせて下さい.研究室のタイル張替工事が終わりましたので実験室でもパワーポイントでの解説が
できますから,夕方以降でも適当な時間に行うことができます.
担当教員の出張予定:10月28日(千里ライフサイエンスセンター),30・31日(三井化学袖ヶ浦センター)
11月11日−14日(筑波大学),12月16日(京大会館)
平成19年度
「生物資源を利用した環境調和型機能性材料の開発」
1)ホーネットシルク
資料1.農林水産省「バイオテクノロジーがつくる未来」 ポスター「スズメバチの巣からの新シルク ホーネットシルク」
資料2.NIAS(農業生物資源研究所)研究トピックス 「ホーネットシルクの精製と成型法の開発」 亀田恒徳
資料3.NIAS ホーネットシルクの精製と成型法 本文 図1 図2 図3
2)スパイダーシルク
資料1.東京農工大朝倉哲郎研究室におけるシルク研究紹介
資料2.東京農工大朝倉哲郎研究室における遺伝子組み換え法によるスパイダーシルク作成
3)バナナ繊維
平成18年度 創成演習
(1)レポートについて
12月4日に仮設したMRIについてレポートを提出して下さい。
できれば,メールで担当教員宛に送ってください。
(2)12月11日は分子イメージングについて解説しますので,以前配布した資料を読んで来てください。