物質・生命化学科(2018年11月30日更新)

(1)無機化学Ta前半(平成28年度)

(2)無機化学Ta前半(平成29年度)

(3)無機化学Ta前半(平成30年度)

 

(2015年8月5日更新) 
生物応用化学科

(0)無機化学(平成27年度)      

(1)無機化学(平成26年度)      

(2)無機化学(平成25年度)      

(3)無機化学(平成24年度)      

(4)無機化学(平成23年度)      

(5)無機化学(平成22年度)      

(6)無機化学(平成21年度)      

(7)無機化学(平成20年度)        

(8)無機化学(平成19年度以前受講再試験対象者)


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無機化学

授業の目標
  周期表や元素の成り立ちなど,無機化学の基礎を量子力学的な観点から学習する.化学の基本となる“周期表”を中心に,元素の性質(電子状態,原子およびイオンの大きさ, イオン化エネルギー,電子親和力,電気陰性度など)を量子力学的に理解する.また,簡単な分子および結晶の構造を理解する.初めに量子力学の考え方を学習し,原子構造および周期表の成り立ちを理解する.その後典型元素の酸化物や水酸化物,そして遷移元素の電子状態とその錯体について学習する.
 
 無機化学は平成18年度以前入学生の物理化学U(2年後期)および基礎量子化学(3年前期)の概要を解説した後で,いわゆる「無機化学」の初歩を取り扱います。物理化学Uおよび基礎量子化学の講義資料も参考にしてください。

学生の目標
 多様な無機化合物の性質や構造を量子力学的な観点から周期表と関連づけて系統だった理解ができるようにする。元素の電子状態,原子およびイオンの大きさ,イオン化エネルギー,電子親和力,電気陰性度などを理解する.また,簡単な分子および結晶の構造を理解する.そして,分析化学・有機化学・生物化学の基礎となる錯体の基本的な事項を理解する.

学習事項
1回 元素と周期表・量子力学の起源
2回 波と粒子の二重性・シュレディンガー方程式
3回 波動関数のボルンの解釈・不確定性原理
4回 並進運動:箱の中の粒子・トンネル現象
5回 振動運動:調和振動子・回転運動:球面調和関数
6回 角運動量とスピン・水素原子の構造と原子スペクトル 
7回 多電子原子の構造・典型元素と遷移元素
8回 原子価結合法と分子軌道法
9回 種々の化学結合:イオン結合・共有結合・水素結合など
10回 分子の対称性と結晶構造
11回 非金属元素の化学
12回 典型元素の化学
13回 遷移元素の化学
14回 遷移金属錯体の構造・電子構造・分光特性
15回 期末試験

教科書・参考書等
 アトキンス物理化学第8版(上)(東京化学同人)第9章量子論:序論と原理および第10章量子論:手法と応用について概説し,第11章原子構造と原子スペクトルおよび第12章分子構造の概要を簡単に解説する.また,第13章分子の対称を簡単に解説する.典型元素の化学,そして遷移元素およびその錯体の電子状態についてはプリントを配布する.授業資料はこのホームページに公開するので各自で閲覧し,必要な資料はダウンロードして下さい.

その他,注意事項等
 この授業は,物理化学系科目で統一して教科書として用いるアトキンス物理化学第8版(上)(下)の一部を分担します.この授業で取り扱う内容は,原子・分子の構造や化学結合など,有機化学,生物化学,物理化学など幅広い化学・生物化学分野の教科の基礎となる内容を含んでいます.質問などがある場合は研究室(工学部4号館304号室)へきてください。