寺田 聡 助教授
教育方針
私たちの研究室では、生物工学分野における、真の意味で有為な人材の育成を目指しています。
1.生物工学の専門家として必要な、生化学・分子生物学の基礎学力を修得
勉強会 (それぞれ週一回)
「分子生物学(田沼靖一編、丸善)」およびその問題集(寺田が自作)
「細胞の分子生物学(Newton Press)」「プロブレム・ブック(同)」
「Molecular Biology of the Cell」などの原書の輪読会
2.英語による文献読破能力の育成
毎週の課題 ScienceまたはNatureの、論文の要旨を各自週一報ずつ和訳
毎月の課題 各人が担当論文誌より興味深い論文を3−4編選び、紹介
論文紹介 週に一回開催。担当者が論文を一本、丁寧に読んで紹介
3.生物化学工学の学習
化学工学および生物化学工学の能力は、バイオ・エンジニアとして必須の能力である。しっかり学習し、演習を課している。
4.文章力・国語力の涵養
意外に、国語力は重要である。社会にでて、どのような職についても書類の作成は要求されるし、社会的地位が上がればあがるほど、書類作成能力が要求される。科学者としても、少なくとも日本語での報告書は正確に書けねばならない。そこで、毎週研究報告書の提出を義務づけている。さらに、機会あるごとに、書類の作成を行っている。
5.科学のトレンドに敏感
科学の新しい発見・研究の潮流を見失わぬ人材にならねばなりません。そこで、英文ジャーナルを毎週(毎月)目を通すこともその一環です。それ以外に、「細胞工学」や「化学と生物」、「日経バイオビジネス」などの雑誌を読むよう、心がけて欲しい。そこで、卒論生には、主要和文雑誌より、一報ずつ紹介してもらっている。